ステータス更新やキャンセル処理の自動化

配送ステータス更新

自社でECサイトを運営するある企業では、配送ステータスを取得する作業と、サイトに反映する作業を手作業で行っていました。しかし、売り上げの増加とともにこの作業が大きな負担となったため、自社で開発したAPIによって処理していましたが、このAPIの開発にも手間と時間が割かれていました。

そのため、まずRPAによって、配送サイトから配送番号ごとの配送ステータスを定期的に確認できるようにしました。また同様に、自社サイトと配送会社サイトのステータスを照合し、差異があれば自社サイトのステータスを変更する仕組みを作りました。これにより、受付・発送待ち・発送済みといったステータス情報が最新の状態に自動更新されるようになり、業務効率化だけでなく顧客満足度の向上にもつながりました。

ECサイトの出品情報取り下げ

ECサイトにおける出品情報取り下げに、RPAを活用したケースもあります。中古の商品は1点ずつ状態が異なり、その商品が売れた時点で売り切れとなります。複数のECサイトやオークションサイトに出品している場合、一点物の中古品が売れたときは速やかに他サイトの出品を取り消さなければなりません。しかし、人の手でスピーディーに対応するのには限界がありました。

ある企業では、課題を克服するためにこの作業をRPAによって自動化しました。購入通知メールから商品情報を取得し、自社のデータベース上で購入済みに変更します。それと同時に、出品しているECサイトにログインして出品情報を取り下げる仕組みです。

リアルタイムに情報が反映されるため二重購入・落札のトラブルがなくなり、作業負担の軽減とともに確実性も向上しました。